こんにちは、勘矢です。
今回は杉原一族について調べたことをまとめました。
1. 但馬豊岡藩 杉原家
豊臣秀吉の正室高台院の実家 杉原氏は桓武平氏維盛流という。高台院の叔父にあたる家次が秀吉の出世とともに立身し、山崎の戦い後に丹波福知山城主となった。翌年に近江国内で三万二千石を与えられて坂本城主となり、京都奉行をつとめた。
杉原 家次(いえつぐ)【1531~1584】
杉原家利の子。享年54。
家次が没したとき、その子 長房は幼少であったため、親族の浅野長政に養われた。1589年に豊後杵築城主となり、1597年に但馬豊岡城主となり二万石を与えられた。関ヶ原の戦いでは西軍に属して田辺城の細川幽斎を攻めた。戦後、浅野長政のとりなしによって本領を安堵された。大坂の両陣には、酒井忠世の麾下として戦功をたてた。
二代 重長は浅野長政の外孫にあたる。在任15年後、重長には世子がなかったため、旗本の竹中重常に嫁いだ長房の娘の三男重玄を末期養子に迎えて、家督相続を願い出たが認められず、領地は収公された。その後、祖父長房の功労を考慮されて末期養子を認められ、重長の娘と婚姻した。
翌年、重玄は一万石を与えられて豊岡藩主となったが、在任8年後に嗣子なく没したため、杉原家は無嗣絶家となった。
初代 杉原 長房(ながふさ)【1574~1629】
杉原家次の子。享年56。
在職期間:1600年(27)~1629年(56)
正室は浅野長政の娘。
二代 杉原 重長(しげなが)【1616~1644】
杉原長房の長男、母は浅野長政の娘。享年29。
在職期間:1629年(14)~1644年(29)除封(無嗣)
正室は丹波園部藩主 小出吉親の娘。
継室は大和松山藩主 織田高長の娘。
三代 杉原 重玄(しげはる)【1637~1653】
旗本 竹中重常の三男、母は杉原長房の娘。享年17。
在職期間:1645年(9)~1653年(17)再封、除封(無嗣)
正室は杉原重長の娘。


2. 旗本 杉原家
(1)杉原七十朗家
杉原七十朗家は、杉原家利の二男とされる源七郎の子 長氏からはじまる。徳川家康に仕え、関ヶ原の戦いでは御使番の列に加わった。1601年に但馬国内で千石を賜った。
二代 正永は1609年に駿府で徳川家康に仕え、大坂の両陣では永井直勝の組に属して供奉した。1617年より徳川秀忠に仕え、御書院番に列し、1633年に下野国内で二百石を賜った。島原の乱に際しては、寺沢堅高の目付として肥前富岡城に派遣された。1640年には播磨山崎藩の御家騒動では検使をつとめ、翌年は因幡鳥取(池田光仲の所領)に真田幸政とともに派遣され、国政の監察を行った。1647年には信濃小諸藩主 松平(久松)忠憲が没したため、井戸覚弘とともに目付をつとめた。
三代 正勝は千石を知行し、弟正吉に二百石を分与した。御目付などをつとめた。四代正直は七百石を知行し、弟 保勝に三百石を分与した。 五代 正府は兄 正直の跡を継ぎ、御書院番をつとめた。六代 正武は御小姓組の番士となり、のちに進物役をつとめた。1761年に阿部正親、弓気多昌芳とともに中国地方の諸国を巡見した。1764年に浅草川にて船を浮かべて納涼しているときに溺れて亡くなり、絶家となった。
(2)杉原四郎兵衛家
杉原四郎兵衛家は、杉原正永の養子 長可からはじまる。長可は松平越前守の家臣 高橋義重の子。1632年に御書院番となり、翌年に下総国内で二百石を与えられ、1660年に蔵米 百俵を加増された。二代 包長は御書院番の番士をつとめた。三代 近長は原重国の二男で、包長の婿養子となって家督相続し、御書院番の番士をつとめた。
四代 利長は御書院番の番士に列し、1724年に知行地を蔵米に変更された。五代 正照は西ノ丸の御書院番の番士をつとめた。六代 正庸は服部直賢の二男で、正照の養子となって家督相続した。御書院番に列した。七代 正衡は御書院番の番士をつとめた。
(3)杉原吉太郎家
杉原吉太郎家は、杉原正永の三男 正吉からはじまる。1670年に父の遺領より但馬国内で二百石を分け与えられた。大番をつとめた。二代 正時は正永の四男で、兄の養子となって家督相続した。大番をつとめた。三代 正照も大番をつとめた。
四代 正庫は大番などをつとめた。五代 正英は嫡孫承祖し、大番をつとめた。六代 正賀も大番をつとめた。
(4)杉原四郎左衛門家
杉原四郎左衛門家は、杉原正勝の四男 保勝からはじまる。1710年に父の遺領より但馬国内で三百石を分け与えられた。大番などをつとめた。保勝には嗣子なく、従兄弟の 正芳を婿養子にした。正芳は大番をつとめた。三代 正利は正芳の甥 正庫の二男で、正利の婿養子となって家督相続し、大番、御藏奉行をつとめた。

参考文献:
江戸時代全大名家事典(東京堂出版)
日本史諸家系図人名事典(講談社)
江戸大名家血族事典(新人物往来社)
日本史総覧 コンパクト版(新人物往来社)
寛政重修諸家譜(國民圖書 / 国立国会図書館デジタルコレクション)
徳川幕臣人名辞典(東京堂出版)
それでは、今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。